072. 地熱資源
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心と身体を癒す全国各地の名湯 火山国でもある日本には 宿泊施設を伴う2.971ヶ所の温泉地と2万7.969の源泉がある(2019年3月末時点
「令和元年度温泉利用状況」(環境省発表)による)この数は 3位以下を大きく引き離し 中国とともに世界最大の温泉大国である また、世界には約1500の活火山があるが そのほとんどが環太平洋火山帯に分布している 日本にはその約1割があり 世界有数の火山国である 世界のベスト5は 米国(174),ロシア(156),インドネシア(139),日本(123),チ リ(109) |
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世界有数の「火山国」である日本の地熱資源は 世界第3位という高い規模を有し(下記の表 参照) また 日本の地熱発電技術は世界トップレベルにあるが 国内における地熱資源の発電への利用はわずか2%に過ぎない |
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脱炭素電源で環境に優しい再生可能エネルギーとして 太陽光発電・風力発電・水力発電・バイオマス発電・地熱発電の 5つの電源があるが環太平洋火山帯に位置する日本の「地熱資源量」は豊富で(世界3位)天候に左右されることなく安定した供給を確保できる 国は2030年度までに地熱発電で 現在の3倍にあたる150万kWを発電することを目標としており すでに全国100ヵ所ほどで調査・発電所建設が始まっているが なかなか普及が進まないのが現状 一方 近年は 低温で発電できることから 従来の地熱発電のような探査や深い掘削が不要な 比較的低コスト・短期間で運転を開始できるとされる「バイナリー発電」による小規模な地熱発電「温泉発電」が広がりを見せている |
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日本の地熱発電所は 火山や地熱地域の分布から東北と九州に集中している 全国の地熱発電所の発電設備容量は 合計すると約54万kW 発電電力量は2.472GWh(2019年度) 日本の電力需要の約0.2%を占める 国内最大の発電所は大分県の八丁原発電所で 11万kW 2019年5月 秋田県湯沢市山葵沢(わさびざわ)に4万2000kWの地熱発電所(国内で23年ぶりとなる新規の大規模地熱発電所)が稼働 |
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地熱発電のデメリット なぜ普及は進まない? |
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● 「高い開発コスト」 高い開発コストや10年を超える長期に渡る開発期間が必要 また、掘ってみないと地熱発電設備を設置できるか分からないリスクから開発への着手を躊躇する事業者も ●「国立公園問題」 地熱資源量2347万kWのうち、81.9%が 環境保護が必要な 国立公園内特別地域(国定公園内含む)にある(3.11以後は徐々に規制が緩くなり 地元の同意を得られれば 国立公園内の約7割にあたる場所で地熱発電所が新設できるようになった) ●「温泉問題」 「温泉地周辺で地熱発電所が建設されると、温泉が枯れてしまうのではないか」といった理由で、反対運動が起こる(住民への丁寧な説明が必要) 地熱に特化した法律がないので、地熱開発をしようとするといろんな法律(温泉法とか道路交通法とか電気事業法とか)の適用を受けなければならない |
・より詳しくは こちらをご覧ください
→ 「地熱資源開発の現状について」(自然エネルギー庁)
→ 「地熱発電の現況と課題」(日本地質学会)」
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(日本は 世界最大の「温泉大国」です こんな国に生まれてよかったァ!)