家計キャッシュフロー表

・「100年人生 デザインルーム」 重点5ポイント
その①「家計キャッシュフロー表」で今後の人生をザックリと見通してみる



 ライフプランをデザインすることはとても大切です 長い人生には様々なライフイベントや思わぬ事柄が起こります
 10年20年30年先までの「家計キャッシュフロー表(将来の収支予想・貯蓄残高の推移)」を作成したうえで長期的な視点で見通してみることが大切です

「 目に見える形にしていくことで 将来のイメージを具体化させることになります」 ←(これが大事です)
 ネットで検索すれば 「ライフプラン シミュレーション」が 簡単にできるツールは たくさん見つかります


以下の 7つを選んでみました 以下に並べたサイト名をクリックすると そのページに飛びます

①「ライフプラン診断」(日本FP協会)
②「ライフプランシミュレーション」(金融庁)
③「ライフプランシミュレーション」(全国銀行協会)
④「ライフプラン コーチ」(SOMPO ひまわり生命)
⑤「ライフプランシミュレーション」(八十二銀行)
⑥「将来シミュレーター」(松井証券)
「あなたの人生を あなた自身が考える「e-ライフプランニング」2022年5月更新」(生命保険文化センター)

また、マイクロソフトは あらかじめ入力項目が設定されたエクセル用シートを無料配布している

・どうでしたか?やってみましたか?
シミュレーションが 簡単すぎる とか 結果に納得できないとかいう場合は 下記へどうぞ 

→ トップページ 「無料相談会のご案内」

・こちらも参考に
「便利ツールで家計をチェック」(日本FP協会) 

・しかし「家計キャッシュフロー表(CF表)」は万能ではない
(CF表では わからないことがあります)
① 金融資産以外の資産額が表示されない
 例えば自宅などの不動産資産額はどこにも表示されない 自宅を売却したり リースバックやリバースモーゲージを利用して資金化することもできます

 CF表を作成した結果 老後資金(金融資産残高)が赤字になることがありますが この場合 直ちに生活の破綻・資金不足に陥ることを意味するものではありません

② 相続財産が表示されていない
 CF表の作成にあたっては必ず家族構成を確認しますが 一般的に同居していない場合 父母 ・祖父母を含めることはありません
 しかし これらの方々の保有資産によっては 相続によって何がしかの資産が相続されることが考えられますが この部分はCF表には反映されません


「人生をザックリと見通す」→ 「2000万円問題」
・下記は 2017年の「総務省・家計調査」を基にしています  金融庁が示した「報告書」(2019年6月)いわゆる「2000万円問題」は これがもとになっている


・高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみ無職世帯)の毎月赤字額(収入ー支出 )は約5.45万円 生涯の赤字額は
 → 夫婦が共にあと20年生きたとすると
  5.45万円 X 12ヶ月 X 20年=1308万円
 → 夫婦が共にあと30年生きたとすると
  5.45万円 X 12ヶ月 X 30年=1962万円(約2000万円) となる

・上図出典:大和証券

・上図の通り「2020年(の家計収支を基にすると)では(生涯の不足額は)55万円」(2017年の1962万円(約2000万円)の不足が いきなり 55万円の不足になったりする)という数字のマジックの他にも「2000万円(不足)問題」がおかしい理由は たくさんあります

→ ブログ「082. 2000万円(その後)」もご覧ください

「人生をザックリと見通す」→ 「国民年金」「厚生年金」「年金定期便」
Q:「年金定期便」のチェックポイントは何ですか?また、そこからわかることは?




(注)原則として 120月以上の受給資格期間を満たしていない場合は 見込み額等は表示されない
(注)すべての定期便には「これまでの年金加入期間」が記載されている(保険料未納期間の月数は含まれない)また「合算対象期間等」も記載されているが すべてを含んでいない 「受給資格期間」の確認は 最寄りの年金事務所に出向き 相談 / 確認されることを お勧めします
■ 日本の公的年金制度は 社会保険方式をとっている 原則 保険料を納めた期間や納付額に応じて受け取る年金額が決まる仕組み 老後資金の不安解消のためにも 年に 一度届く定期便は是非ご覧ください

*ねんきん定期便に載っていないこと
今後の働き方による老齢年金額の変化 給与が減れば年金額も減少
・配偶者の年金 配偶者あての定期便で確認できる
・加給年金(年約39万円) 65歳未満の年下の配偶者がいる場合 65歳まで支給(条件あり)
・振替加算(年約1.5~22万円) 加給年金に続き 65歳になった配偶者に生涯支給(1966年4月2日以降生まれはゼロ)(条件あり)
・遺族年金・遺族厚生年金 配偶者が亡くなった場合に支給(条件あり)
・国民年金基金 窓口で確認
・企業年金など 確定拠出型や確定給付型など 各窓口で確認






 Q&A「年金」もご覧ください

■ ねんきんネット(日本年金機構が運営するポータルサイト)
・ログインすれば 「ねんきん定期便」で送られてくる情報をいつでもPCやスマホで見ることができる マイナンバーカードがあれば マイナポータルから入ることで ねんきんネットのユーザID・パスワードがなくても利用可能
・今後の働き方を入力することで これまでの保険料納付状況 + 今後の想定 という形で より詳細に将来の年金額を試算することができる

■ 公的年金シミュレーター(厚生労働省 2022年4月公開)
・働き方・暮らし方の変化に応じて 将来受給可能な年金額を簡単に試算できるツール
詳しくは →「公的年金シミュレーター使い方ホームページ」(厚生労働省)

「人生をザックリと見通す」→「保険を見直す」
 人生の3大支出 住宅資金・教育資金・老後資金に次ぎ支出が多いのが「保険」という家庭も結構多い(過剰な保険契約が家計を圧迫しては本末転倒)
 保険こそ様々な「ライフイベント」家族構成の変化や子供の成長 住宅ローンを組んだ際の「団体信用生命保険」の加入などに応じての「保険見直し」で支出のコントロールがしやすいものです
 保険は 必ずしも長期にわたってかける必要はありません キャッシュフロー表などを作成し どの時期にどれくらいお金が必要になるのかを計算して 保険の必要な期間や必要保障額を決めましょう

・「保険を見直す」については
  Q&A「保険」の冒頭をご覧ください

Q:医療保険・年金保険・介護保険・労災保険・雇用保険等の「社会保険制度」が様々用意されている中で 各種保険会社の「民間保険」に入らなければいけませんか? また それはどんな場合に必要ですか?

医療
保険
「高額療養費制度」「高額介護合算療養費制度」「(健康保険の)傷病手当金・出産手当金・出産育児一時金」
国民
年金
「障害基礎年金」「遺族基礎年金」「寡婦年金」「死亡一時金」
厚生
年金
「障害厚生年金」「遺族厚生年金」「(遺族厚生年金の)中高齢の寡婦加算・経過的寡婦加算」
介護
保険
「高額介護サービス費制度」「高額介護合算療養費制度」
労災
保険
「休業補償給付」「障害補償年金」「遺族補償年金」
雇用
保険
「失業手当」「高年齢求職者給付金」「高年齢雇用継続給付」「育児休業給付金」「介護休業給付金」「(各種)教育訓練給付金」

A:高額療養費の対象は保険診療の範囲内 自由診療や先進医療の費用、患者が希望した場合の差額ベッド代、食事代は対象外 公的医療保険(社会保障制度)の手厚さを確認した上で、「民間保険」の利用で備えたい
〇「社会保障費」は、我々が支払う「保険料」と「税金」そして「国の借金」(将来 我々や子供たちが支払う)で賄っています その「社会保障」は原則「自己申請」!知らないと使えません!
〇 困ったときなどは(長い一生の間には必ずそんな時があります)利用できる社会保障制度がないか探しましょう お手伝いいたします

・社会保障制度の手厚さについては
 → ブログ「104. 保険を補完」をご覧ください


「人生をザックリと見通す」→ 「リカレント・リスキリング」
「学び」に遅すぎはない! It is never too late to learn!






「リスキリング(reskilling)」「新しい職業に就くために、あるいは 今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために(必要な人材として 生き残るために)必要なスキルを獲得する 」 という意味合いが強い
 特にデジタル化が進む社会で 例えば デジタル技術の力を使いながら価値を創造できるようなスキルの習得を指す

→ ブログ「099. リスキリング」をご覧ください