073. 毛細血管



 人間のカラダには くまなく血管が張り巡らされている 毛細血管(全身の血管の99%を占める 0.01mmと目に見えないほど細い)まで含めるとその長さは約10万キロ!地球2周半!(心臓から出た血液は この長い距離をたった50秒で一周して、また心臓へ戻っていく)
 また血管を構成する基本細胞(*内皮細胞)の面積は約7000㎡!テニスコート約27面分!血管は「人体最大の臓器」
 貧しい想像力を超えています まさに「人体の神秘」 全ての人間の体内の血管はみんな こんな感じなのです

(*内皮細胞)約1000日で新陳代謝する 毎日少しずつ 疲れた古い細胞が 新しい細胞に入れ替わり 約1000日で すべてが生まれ変わる


 

・血液の主な働き

① 「酸素や二酸化炭素を運ぶ」
 呼吸により肺に入った酸素を 全身に運び 帰りに細胞から吐き出された二酸化炭素を受け取って戻ってくる
② 「栄養素を全身に運ぶ」
 食べ物は消化管の中で消化・吸収された後 血液に乗って全身に運ばれる
③ 「老廃物を回収する」
 エネルギーとして利用された後の老廃物や 代謝の後にできた有害物質などを回収し 腎臓や肝臓へ運ぶ
④ 「ホルモンを運ぶ」
 女性ホルモンや成長ホルモンを各器官に運ぶ
⑤ 「体温を調節する」
 血管を収縮させて体温調節する
⑥ 「傷口を修復する」
 血管が破綻した時に 直ちに止血して大出血を防ぐ
⑦ 「異物を排除する」
 体に侵入してきた細菌やウイルス、カビなどの異物を排除する

血管の構造

・血管は、大きく「動脈」「静脈」「毛細血管」の3つに分かれる
・動脈は心臓からの血液を流す血管
まずは直径500円玉くらいの大動脈、次に鉛筆の芯ほどの細動脈、そして 直径0.1~0.007mmの毛細血管になる
・毛細血管からの血液を心臓に還すのが静脈 直径は各動脈よりやや大きい

・ゴースト血管化 

毛細血管はその細さから 老化によってその働きが衰え 最終的には消滅してしまうことがわかってきている 毛細血管が消滅してしまうと 当然カラダの隅々まで酸素や栄養素が行き届かなくなり 老廃物も溜まったまま回収されなくなる 血管の若さを保ちましょう 「血管ケア」が大切です

血管ケアのポイント

(以下の3つの食習慣が決め手に)
① 塩分を減らし 追い出す(血管(内皮細胞)を傷めない体内環境作り)
② 青魚や大豆製品をとる(内皮細胞の新陳代謝を促し 強い血管を作るための材料補給)
③ 野菜をたくさん食べる(血管内の悪玉物質(塩分や活性酸素)の退治)
それに 適切な筋トレ、適度な有酸素運動、入念なストレッチが有効です


(血管や心臓を「循環器系」というそうですが その言葉の意味が今になってやっと分かりました 動脈や静脈と毛細血管を血液が循環し続けることで カラダの隅々まで 酸素と栄養を運び 老廃物を回収し 古い血液を新しく作り変えて 私たちの生命を維持していることを
 昔 保健体育の時間に習いました「心拍数 〇〇ほどの運動を 〇〇分続けると ドラム缶 〇〇本分の血液がカラダの隅々まで駆け巡る」と(〇〇についてはよく覚えていない)その際 血管の長さが 地球2周半!とは 習っていないような気がします これを聞いていたら忘れていないと思う
 血管のためにも できるだけ「適度な運動」「バランスのいい食生活」「充分な睡眠」を確保するようにしましょう こちらも参考に →重点5ポイント その②「平均寿命と健康寿命」

2022年05月19日