061. ウェルビーイング



 30年間という長いスパンで見ると、日本の「名目賃金」は驚くほど増えていない(上図)30年間の名目賃金上昇率は日本は わずか4.4% 米は47% 英は44%等となっている
 「実質賃金」(名目賃金から消費者物価指数を除したもの)となると 以下の通り(20年で10%減!)





・上図出典:朝日新聞デジタル


 「賃金は上がらない」「労働時間は長い」「労働生産性はずっとG7諸国で最低」「企業における(給料の)右肩上がり・終身雇用・年功序列(は とっくに)崩壊」「公的年金への不安・税金や社会保険料の(さらなる)負担増」「(高校の無償化は実現したが)大学の授業料は増加傾向」「伝統的に(?)女性の家庭内無償(強制)労働時間が長い(ママの就業維持が困難)」「解消されていない待機児童問題」

・こんな環境(上記)の中 下記のごとく「合計特殊出生率、出生・婚姻数」が 下降推移するのは当然
 結果 「少子(生産年齢人口の減少)高齢化」はますます加速する
 「若者の経済的貧困が 結婚や出産をひるむ(控える)要素になる」との見方もある

・上記出典:時事通信

・上図出典:日本経済新聞


少子化対策は国の最大の課題


 国は 「少子化対策」として パパ・ママ育休プラス(2010~)・幼児教育無償化(2019~)・高校完全無償化(2020~)・不妊治療の保険適用(2022~)・出生時育児休業制度(産後パパ育休)(2022年10月1日~ 改正育児・介護休業法)と次々と対策を取っている

 → ブログ「097. パパ・ママ・育児」もご覧ください

 このごろ ようやくよく聞かれるようになった「SDGs」(2030 Agenda 2030年までの具体的指針(持続可能な開発目標)2015年9月25日 国連総会で採択)は「No one left behind(誰も取り残さない)」を掲げ「save the life save the earth(命を守り 地球を守る)」と
 ワクチン接種も かたや3回目(先進国の一部)かたや3%(1回目の接種率 アフリカ諸国等の一部)こんな状態で3年目に突入 また 一向に本気度が見えない各国の温暖化対策 これで SDGsの実現に世界は動いているんだろうか
 しかし 以下のような報告もある(SDGs達成度ランキング)



こんな中 GDPの時代から SDGsを経て 次は ウエルビーイング Well-being だという

・ウエルビーイング:身体的・精神的・社会的に全てが満たされた状態
・SDGsでも 目標3で「GOOD-HEALTH AND WELL-BEING」(「全ての人に健康と福祉を」と訳されている)と掲げられている



(もちろん 身体的・精神的・社会的に全てが満たされた状態 = Well-being がいいに決まっている ウエルビーイング Well-being とは 何だろう? 生産性の向上が主な目的とされているらしい そんな個人・企業・公共サービス・社会とは・・)

・(2月24日)ロシア ウクライナに軍事侵攻
2022年02月24日