041. シフト

「地球温暖化」は 待ったなし の状況 各国が2030年の温暖化ガス削減目標を掲げ 2050年までの脱炭素社会実現を目指す



世界で加速する「脱ガソリン車」へのシフト

日本 2030年代半ばまでに乗用車の新車販売からエンジンだけの車をなくし 全てを電動車にする目的を検討中 2050年までに世界で販売する日本車をすべて電動車(HV含む)にする
東京 2030年までにエンジンだけの車の販売をなくし 全てを電動車にする方針
米国 2030年に新車販売の50%を電動車に(PHV・HVは可)カリフォルニア州は2035年までにHVを含むガソリン車の販売を禁止する方針
EU 2035年にガソリン車の販売を事実上 禁止(PHV・HVも禁止)欧州の多くの自動車メーカーはEV専業に
フランス 2040年までにガソリン車の販売を禁止(HV車の扱いは非公表)
英国 2030年までにガソリン車・ディーゼル車の販売を禁止 2035年までにHV車の販売も禁止
ドイツ 2030年までに 700万~1000万台の電動車を投入
カナダ ケベック州が2035年までにHVを含むガソリン車の販売を禁止する方針
ノルウェイ 2025年までにHV車を含むガソリン車の販売を禁止(全てをゼロエミッション車に 電動化では世界で一番先行する)
インド 2030年までに国内で販売する全車をEVに
中国 2035年をめどに新車販売をEVやHVなどの環境対応車のみに 自動車の技術者団体はEV車など新エネルギー車で50% 省エネ車とされるHVで50%とする目標を掲げる













EV 「Electric Vehicle」の略「電気自動車」その名の通り 電気をエネルギーにして モーターを駆動させることで(電気100%で)走行
HV 「Hybrid Vehicle」の略「ハイブリッドカー」ガソリンを燃焼させ エンジンを動かすことで走行 電気で動くモーターも搭載しているが あくまで燃費をよくするための補助的な役割 外部からの充電は出来ず 制動時のブレーキで発電するなど 走行中の力を使って発電 その種類は 大別すると次の2つに

・「ストロングハイブリッド」大きめのモーターと容量の大きなバッテリーをもち、エンジンを使わずバッテリーの電力によってモーターのみで駆動するEVモードをもつ
・「マイルドハイブリッド」基本的には加速時はエンジンが常に駆動しており、それをモーターがプラスの力としてアシストするシステム モーターのみの走行はないに等しい
PHV 「Plug-in Hybrid Vehicle」の略「プラグインハイブリッド自動車」HVに充電できる機能を搭載 ガソリンで走ることもできるが 基本的には外部から充電した電気で走行(ガソリンで動かすエンジンは走行用というよりも 主に発電用)蓄電池がHVより大容量で EV走行の航続距離がHVよりもはるかに長く 最高速度も高い

・トヨタではPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)と呼び(エンジン主体のハイブリッドシステムに軸足を置く)
・三菱自動車や日産、ホンダではPHEV(Plug-in Hybrid Electrical Vehicle)と呼び(モーター主体のEVに軸足を置いている)
FCV 「Fuel Cell Vehicle」の略「燃料電池自動車」(水素自動車とも呼ばれる)専用の水素ステーションから補充した水素を使って自家発電した電気をエネルギー源として走行(燃料電池は電力を自ら発電できる 外部から充電することはない)
 水素から動力を得る仕組みには大別して2つある
・水素を直接エンジンで燃焼させるタイプ
・水素と酸素を化学反応させて燃料電池を発電し、動力を得るタイプ(とくに燃料電池を使っているタイプを区別して燃料電池車と呼ぶのが一般的)電力によってモーターを動かして走るという点では、電気自動車に近い仕組み
CDV 「Clean Diesel Vehicle」の略「クリーン ディーゼル カー」軽油を燃料として走行(軽油はガソリンと比較すると価格も安く、粒子状物質や窒素酸化物の排出量が少ない 二酸化炭素排出量も少ない)高い燃費効率と力強い加速も魅力
 今後はディーゼルエンジンにモーターを組み合わせた「ディーゼルPHEV」の開発も ガソリン車に続き、ディーゼル車もハイブリッド化される流れに






  メリット
EV 〇 二酸化炭素(CO2)を排出しないので環境に優しい
〇 充電するときは、公共用の充電スタンドもしくは家庭用コンセントを利用
〇 バッテリーとモーターのみの走行なので 走行音や振動も少なく 加速もスムーズ
〇 ランニングコストがいい(深夜料金での充電はさらにいい)
〇 自然災害などで停電した際の蓄電池(非常電源)として活用できる
〇 エコカー減税の減税率100%
〇 グリーン税制の減税率75%
〇 CEV補助金が適用される
HV 〇 発進時をモーター駆動する(もしくはアシストする)ため ガソリン車より燃費が良い(特にストロングハイブリッドは 大幅な燃費アップに)
〇 車種によって減税率は異なるが エコカー減税とグリーン税制を受けられる
〇 ストロングハイブリッドの場合 モーターのみで走行してエンジンを始動しないEVモードが設けられているクルマが多い
〇 モーター発進ができるハイブリッドカーの場合 低速域や発進してしばらくはEVモードに入ることが多く(停車中は完全なアイドリングストップ状態に)環境に優しい
PHV 〇 外部から充電した電気のみで走行させることができ HVよりも環境に優しい
〇 発電しながらも走行できるので航続距離が長く 燃費も良く 維持費も比較的安く経済的 まさにEVとHVのメリットを兼ね備えたいいとこ取りの製品
〇 充電するときは 公共用の充電スタンド(短時間充電も可能)もしくは家庭用コンセントを利用
〇 自然災害などで停電した際の蓄電池(非常電源)として活用できる
〇 エコカー減税の減税率100%
〇 グリーン税制の減税率75%
〇 CEV補助金が適用される
FCV 〇 二酸化炭素など有害ガスの排出量がゼロ 燃料が水素だから排出されるのは水のみで環境に優しい
〇 ガソリン車と比べるとエネルギー効率が高く その違いは2倍以上だとされる
〇 EVで課題となる充電がなく ガソリンと同じように短時間で燃料を補給できる
〇 補助電源を併用することも容易で EVと比べて航続距離が長い
〇 発電やモーター駆動では大きな音は発生せず 走行時の音が静か
〇 エンジンの変更が少ないので、比較的低コストで水素自動車を導入できる
〇 ガソリンと水素を両方適切に使うことが可能
CDV 〇 ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて熱エネルギーの変換効率が良く、ガソリンエンジンと比較して2、3割程度燃費が良いです。
〇 燃料代が安い クリーンディーゼル車の燃料は軽油なので
〇 加速性能・坂道発進に優れている 軽油はガソリンに比べて燃焼エネルギーが大きいため



  デメリット
EV ● 販売価格が比較的高い 補助金や税金優遇制度があるとはいえ 新車価格(国産車)は平均300~400万円(バッテリー(リチウムイオン電池)のコストが高いため)
● 充電に時間がかかる(電力が0%の状態からフル充電する場合、家庭用充電では一晩ほどかかる 急速充電ができる公共用のスタンドを使えば最速30分で充電が完了)
● 充電を家庭で行う場合 一般的な家庭用コンセントはない(発熱による発火やブレーカーダウンの危険がある)
● 充電スタンドの整備が不十分 急速充電器7694台(SAやPA、道の駅、ガソリンスタンドなどによく設置されている)、普通充電器14160台(2021年1月時点 整備が十分でない地域もあるなど普及に偏りがある)
● 航続距離(燃料を満タンにしてから走行できなくなるまでの距離)が短い 長距離ドライブでは充電計画が必要
● 蓄電池(バッテリー)が経年に伴い徐々に劣化する 乗り続けるためには交換するしかない
● 暖房にエンジンの熱が使えないため バッテリーの電力を使わざるを得ず、そのため航続距離が低下する(航続距離の低下は24%から40%程度にも)
● エンジンに加え 、モーター、バッテリー、システム全体を制御するパワーコントロールユニットなどが付加されるため重量が重くなる
HV ● 外部からの充電ができない → 比較的維持費は高め
● CEV補助金が適用されない
● 駆動用バッテリーが経年に伴い徐々に劣化する 乗り続けるためには交換するしかない
● 価格が高い かつてはHV専用車が主だったが いまは多くの車種に グレードとして設定されている そこで比較すると ほぼ同じ装備のグレードで見るとHVのほうが価格が上 エンジンに加え 、モーター、バッテリー、システム全体を制御するパワーコントロールユニットなどが付加されるため
PHV ● 複雑なシステムのコストによって車両価格が高い(一番低いグレードのものを選んだとしても300万円程度)
● 大容量バッテリーにスペースを取られるため、車内がどうしても狭くなる
● 充電するための設備を用意しなくてはならない 充電スタンドの整備が不十分
● 現在の販売車種は多くなく、国産車に限るのであればかなり限定される
● 一般家庭の屋外コンセントは不可で、専用コンセントを備えておく必要がある(場合によっては設置工事をする必要もある)
● 基本的に電力で車を動かすことが可能なので ガソリンを入れていた場合、ガソリンが劣化してしまうという可能性がある(ガソリンが劣化する前にガソリンを消費させるという機能が付いている車種もある)
FCV ● 燃料電池車は専用の水素ステーションでないと補給できない(まだまだ設置数は少なく 一つも存在しない県もある)現在 水素ステーションは 日本全国135箇所 都市部に集中している傾向(2020年10月時点)
● 水素の貯蔵には厚くて頑丈な高圧タンクが必要(貯蔵や搬送コストが高い)
● 燃料電池にはレアメタルが使われており、製造コストが高い 技術開発の途上であり 車両価格は ガソリン自動車に比べると(国からの補助金を考慮しても)約2~3倍に
● ガソリン車ほどの航続距離はまだ実現できていない
● 水だけでなく少量だが NOx(窒素酸化物)も排出する(ただし、従来の車よりは排出量は少ない)
CDV ● メンテナンス費用が高い ガソリン車に比べるとオイル交換(ディーゼル専用)のスパンが短い 排出するススを浄化するために必要なアドブルー(尿素)の補充コスト等のメンテナンス費用が高い






 ガソリン車には大変お世話になっています これからもしばらくはお世話になりそう 免許を取得したのは確か30歳手前ぐらいになってから(子どもが生まれる頃)で それまでは車(を運転すること)に興味も必要も関心もなく・・・
 23~4歳ぐらいまでは 周りに車を持っている友達が多く ファミリアだ セリカだ RX-7だ スカイラインだ ワーゲンだと いろいろなところに連れられて行きました お弁当持ってピクニックにも行きました それはそれで楽しく
 真夜中の首都高環状線サーキットでは あっという間にマスタングだったかジャガーだったかに抜かれ「すげ~」と感動ものでした 繁華街では「客見つけたTAXI」の神業的な割り込みに肝を冷やされたり・・・
 車と免許を手に入れてからは家族でいろいろなところへ行きました 買い物に レジャーに 家庭訪問に ちょっとその辺までと トコトコと運転してました まさに「ファミリー・カー」

(今の車はもう古いので そのうち買い替えるんだろうが EVになるのは 次の次か もう少し先か 理想はEVかFCVのカーシェアなんだが はたしてそのような環境になるでしょうか?)

2021年11月04日