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・シェアリングエコノミーとは:「モノ・空間・移動・スキル・お金を不特定多数の個人と共有して利用する」という経済の形態
 「所有」から「共有」への価値観の転換 「家計に影響を及ぼす」可能性が大きい

・シェアリングエコノミーは5つに分類できる

モノのシェア フリマ・レンタルサービス・ブランド品貸し借り・農機具シェアなど
空間のシェア シェアハウス・民泊・農地・駐車場・会議室・集会場・スタジオ・リゾート施設・空き時間の店舗・ビル 店舗の軒先・自宅の庭・ビルの屋上など
移動のシェア カーシェア・ライドシェア(相乗り)・シェアサイクルなど
スキルのシェア 家事代行・介護・育児・知識・料理など
お金のシェア クラウドファンディング

 

 

*課題

●「不安感」トラブルが起きないか?他人に託して大丈夫か?という不安感 本来は個人間の信頼関係によって成り立つが 現状は「仲介業者」(プラットフォーム事業者)の信頼度によって普及
 → 「認証制度」(仲介業者の)で信頼・評価に繋げる
 → 「専用の保険」に加入
●もともとモノがあり余っている都市部で普及しやすいが「公共の交通手段などのインフラが脆弱」「少子高齢化や過疎等の問題もあり行政サービスの維持が困難」「地域人材がいるも就労機会が少ない」「土地や施設が有効利用されていない」「スマホを使いきれない高齢者が特に多い」とされる地方ほど「シェアリングエコノミー」の必要性は高い
 → 行政による後押し 共助の仕組みの再構築
● 「カーシェアリング」自家用車のようにガソリン代・保険料・車検等のメンテナンス費用・税金等の維持費がかからない一方 月額基本料との兼ね合いで 1回利用料が高くなることも


ここで突然の「農林業センサス(2020)」(農林水産省 5年毎に公表)



〇 農業を主な仕事とする「基幹的農業従事者」は 136.1万人 5年前の前回調査と比べて22.5%、39.6万人減少(比較可能なデータがある1985年時点の346万人から一貫して減少が続く)
〇 「基幹的農業従事者」65歳以上が占める割合は 69.8%となり、4.9ポイント上昇 平均年齢は0.7歳上昇して67.8歳に 高齢化が進展 担い手の確保が課題


 → 新規就農者等 新しい担い手の確保が期待されるが ここでハードルとなるのが高額な農機


 農機具  用 途
トラクタ―:広い畑を耕す、畝(うね)を作る、防草シートの設置やじゃがいもの収穫等
田植え機:稲の苗を水田に植え付ける
コンバイン:稲や麦の刈り取りと茎から穂を外す脱穀を同時に行う
防除機:草木の殺虫や消毒を行うための薬剤や、野菜や果実にホルモン剤を散布する

 

 

 主要3メーカーに「農機シェアリング」について問い合わせをしてみました

 ・イセキ  取り組んでいない
 ・ヤンマー 取り組んでいない
 ・クボタ  既に取り組んでいる → 詳しくは「農機シェア クボタ」で検索してみてください


*番外編:軽トラ

・上図 出典:自動車情報誌「ベストカー」より

 


・「軽トラック」すでに多くのメーカーで自社開発をおこなっておらず 現在では スズキ、ダイハツのみ(すでにホンダは撤退 2021年6月生産終了)


(近くの農家の車庫の中 今では ハイゼット、スーパーカブ、シニアカーが並んでいる)

2021年09月02日